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韓流20周年ヒストリー
2002年-2006年 『冬のソナタ』から生まれた韓流ブーム

 2003年、一作の恋愛ドラマ『冬のソナタ』によって幕を開けた韓流ブーム。当時どれだけの人が今ほどの隆盛を予想しただろうか。それから20年、韓流はもはや一過性の流行とは言えなくなった。この20年を4期に分けて検証するにあたり、ブームの萌芽となった2002年から振り返っていく。
 2002年は日韓W杯サッカーの開催年。初のアジア、初の2ヵ国共催となった世界的なスポーツの祭典の影響はエンタメにも及び、ウォンビンと深田恭子主演による韓日共同制作ドラマ『friends フレンズ』が作られた。国境を超えて愛を育む男女を演じた主役2人に加え、ブレイク前のイ・ドンゴンやハン・ヘジンも出演。放送もほぼ韓日同時期で話題を集めた。現段階でこれがウォンビン最後のドラマ出演作ということもあり、貴重な作品と言える。
 また、この年はチャン・ドンゴン主演の『イヴのすべて』が、韓国の連続ドラマとしては初めて地上波キー局(テレ朝系)で放送され、局アナとして火花を散らす主人公を演じたチェリムとキム・ソヨンが来日。深夜枠だったこともあり、一部で注目されたのにとどまったが、その先見の明は後々“早すぎた韓流”と呼ばれ評価された。ちなみに前年に日本デビューしたBoAが紅白歌合戦に初出場した年でもある。
 こうして、ある程度の地ならしがされたところで放送された『冬のソナタ』が歴史を大きく変えることとなる。NHK-BSでの放送が反響を呼び、翌2004年4月にNHKの地上波で放送が開始されるとともに、主演のペ・ヨンジュンが公式初来日して人気に拍車がかかった。多くのファンの熱狂ぶりが連日さまざまなメディアで報道され、日本で“ヨン様”を知らない者はいないほどに社会現象化。共演のチェ・ジウやパク・ヨンハはもちろん、脇役を務めた俳優たちにもスポットが当てられたほどだ。
 その後も 、ドラマとスターたちが次々に日本に上陸。『秋の童話』『美しき日々』『オールイン 運命の愛』『天国の階段』『バリでの出来事』といったヒット作が続々と日本に紹介された。ぺ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォンビンは“韓流四天王”と称されて大人気となったほか、ソン・スンホン、クォン・サンウ、チョ・インソン、ソ・ジソブらも高い支持を得た。
 ドラマもさらにさまざまな作品が放送される中、2004年には『宮廷女官 チャングムの誓い』が大ヒットして、韓国時代劇に注目が集まって男性層にもアピール。韓国ドラマは一部の中高年女性が見るものとされていたが、視聴者層が広がったことで、その後の『朱蒙』や『善徳女王』に代表される大型時代劇ブームに繋がった。それだけでなく、韓国料理に対する関心も高まって、『冬ソナ』同様多方面に大きな影響を与えた功績は大きい。
 そして2005年、韓国で国民的人気を得た『私の名前はキム・サムスン』以降、恋愛ドラマにも新しい流れが到来。それまで主流だった純愛や悲恋のラブストーリーに代わって、漫画原作の『宮〜Love in Palace〜』のような胸キュンラブコメディが台頭し、大きな変化の始まりを感じさせた。

この時期目立った出来事

●韓流文化・ファンミーティング

ファンとスターが直接交流できるファンミーティングは、韓流が生んだ一つの文化として定着。この時期は特に派手だった。

●俳優・アーティストが歌手デビュー

ドラマで人気となった高い歌唱力を持つ俳優が日本で歌手デビュー。

●日本のドラマやCM出演、写真集まで発売

これまでにはなかった韓国スターが日本のCMやドラマに出演。

●1981年、82年生まれのスターが台頭

“韓流四天王”に続く若手が続々と頭角を現した。

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